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甘く見てはダメ!登山中の雷対処法

雷 私たちが普段活動している街中や住宅街と違い、自然があふれる山。誰もが足を踏み入れればリフレッシュできる空間ではありますが、ときにおそろしいものに変化することがあります。自然があふれている、ということはそれだけ危険も多いということ。登山をするのであればどんなに低い山が相手でも、最低限の対処法を知ったうえで登るようにしましょう。

登山中、雷が鳴ったら?

山は平地と違い、急激に天候の変化しやすい場所です。とくに近年は夏場は異常気象によるゲリラ豪雨の増加によって、山の天気はコロコロと変化するようになりました。そしてゲリラ豪雨につきものなのが、雷。もし登山中、雷が鳴り出したらどうすればいいのでしょうか。

まずは雷の発生源である積乱雲がどこにあるのか把握しましょう。行く手に積乱雲があり、光る稲妻まで見えるのであれば迷わず近くの山小屋などへ避難を。雨具を持っているから、と安易に進んではいけません。また登山中にとくに気を付けたいのが、積乱雲の発生ポイントが自分のいる場所の場合。

高い山に登っているときなどは、もしかしたら自分たちがいるその場所で積乱雲が発生している可能性も考えてください。実際自分のいる場所で積乱雲が発生していても、当の本人たちは「ガスがわいてきた」ぐらいにしか思いません。しかし湿気が高く、蒸し暑い日で急に風の方向が一定にならなくなったら要注意。発達中の積乱雲のど真ん中にいるかもしれません。もしあやしいな、と思ったらAMラジオをつけてみましょう。雑音が入るならば、確定です。すぐに退避行動に移りましょう。

雷の性質を理解して行動を

雷が鳴り避難する場合、近くに山小屋があるならそこへ避難するのがいちばんです。ただ、そうそう近いところにタイミングよく山小屋があるわけではありませんね。近くに避難できるような山小屋や洞穴のような場所がないときはどのような行動をすればいいのか。

近くに避難に適した建物などがないのであれば、まずは雷の性質を把握しておくことが大事です。雷は一般的に電気を通す金属に落ちやすいと思われがちですが、最近の研究では電気を通す通さないに関係なく、高いところや出っ張っているものに落ちやすいといわれています。そのため自分が周囲よりも高かったり出っ張った存在にならないよう、気を付けなければなりません。

とくに気を付けたいのが、周囲に高いものが存在しない尾根にいるとき。自分が山のいちばん高いところにいるので、まさしく出っ張った存在になっています。そんなときの退避行動は、しゃがみこんでなるべく低い姿勢をとること。とにかく周囲と同じくらいの高さでいるよう心がけ、自分が避雷針的存在にならないようにしましょう。

そして同時に周囲のいちばん高い存在のすぐそばにいるのも危険。雷は現在の科学力をもってしても応用できないほど、膨大なエネルギーを持っています。雷を充電できるようになれば、日本中の発電所はいらないほどとまでいわれているんだとか。そのため直撃は避けられても、すぐそばに落ちれば無事ではすまないかもしれません。実際雨宿りをしていた人のいたすぐそばの木に雷が直撃し、事故になったケースも存在します。難しいですが周囲でいちばん高い存在からは離れつつ、自分がその存在にならないようしなければなりません。

ただ登山の場合、尾根など特別な場所でなければ大抵は木に囲まれていることが多いはず。大小さまざまな木が存在している林のなかならば雷が落ちる心配は少ないため、林が近ければそこへ避難するのもアリですね。ただ雷は避けられても、雨は避けられないため体温を奪われないよう気をつけましょう。

雷による事故は、登山中に限らず日本で毎年のように起こっています。田んぼなどで作業中の人に落雷した、グラウンドで野球やサッカーの試合中の選手に落雷したなどニュースで見聞きすることも多いはずです。初夏や夏場に登山するのであれば、自分がこうしたニュースになってしまうこともあります。ぜひ対処法や正しい避難場所を理解してから登るようにしましょう。