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国内外に根強いファンの多いスノーピーク

スノーピーク スノーピークは創業1958年と、老舗と呼ぶには少々歴史が浅いかもしれませんが、アイテムの豊富さや品質のよさには定評があり、国内外に根強いファンの多い国内メーカーです。前身は金物問屋だったこともあり、アウトドアの中でもバーベキュー用品や釣具に強みを持ちます。

創業者の不満から生まれたスノーピーク

スノーピークが誕生したきっかけは、創業者である山井幸雄氏の不満でした。当時国内で販売されていた登山用具にどうしても満足できず、自ら製造を始めたのがきっかけで、その後はいち早く全国へ販売を始めます。。

スノーピークとしてブランドを確立したあとは釣具、オートキャンプ用品などをメインとして事業の規模を順調に拡大し、現在に至ります。当初は登山用品メーカーとしてスタートしましたが、現社長である山井太氏が入社したころからはオートキャンプ用品やフライフィッシングの分野に積極的に進出していきました。

ですが、現在でも初代の意思はそのままに登山用のバックパックや標高1000メートル以上の山に対応できるテントや寝袋など、質のよい登山用品の販売も続けています。特にテントには定評があり、ラインナップも雪山でビバークするための1~2人用のものからファミリーで入れるような大人数用までと非常に豊富で、アウトドア愛好家の憧れのメーカーとなっています。

ユーザーと社長の距離の近さが人気の秘密

スノーピークにファンが多い理由は、社長とユーザーの距離が非常に近いということです。新潟県にある本社屋の敷地内にはキャンプ場が設置されていて、一般向けに開放されています。その中で利用客であるユーザーからの声をじかに聞き、製品への反映につとめているのだとか。「お客様の意見を正面から受け止めて」をモットーとし、ユーザーのどんな声にも真摯に耳を傾ける姿勢は、優秀経営者顕彰を受けたほどです。

ユーザーの声を即座に反映した例として、こんな逸話が残っています。1998年に初開催したスノーピークウェイというキャンプイベントで、山井社長は初めてユーザーからの率直な意見を耳にすることになったそうです。「スノーピークの商品は質がいいけど高い」「直営店以外では扱っていない製品が多く、手に入りにくい」などの否定的な意見が多く、それを反映するかのように当時の売上も6年連続で落ち込み、経営も危ぶまれるほどでした。

そこで山井社長はいち早く行動に移します。まず問屋との取引を廃止し、小売店と直接取引を行うようにしました。仲介する業者を減らすことで小売店で上乗せされるマージンを削減し、価格を抑えようと試みたのです。さらに全国に2000店あった販売店を250店舗まで絞り込み、そのかわりにスノーピークの全商品を扱うようにしました。

この試みは大成功し、店舗数は少なくなったものの、販売店に行けばスノーピークの全商品を今までより安く購入できるようになったのです。ユーザーの不満に即座に反応する姿勢は驚きとともに話題となり、経営危機に陥っていたスノーピークを救うきっかけとなりました。

アフターサービスの充実も人気

スノーピークの魅力は、社長だけではありません。購入したあとの、アフターサービスが充実していることもそのひとつ。スノーピークではなんと永久保証。製造上の欠陥であれば、どれだけ年数がたっていても無償で修理を受けてくれます。もちろんその他の理由であっても有償であれば修理を受けてくれますので、アフターケアは完璧です。

修理は基本、職人による手作業で行われているので仕上がりは抜群。テントは故障したところを修理するだけでなく、実際に張ってみて、必要があれば手を加えるこだわりっぷりです。自分たちの製品に自信があるからこそなせるサービスと言えますね。

海外に比べると圧倒的に数の少ない国内のアウトドアメーカー。ですが、日本の職人の伝統を製法にいかすなど独自のスタイルを貫き通すことで、他にはない魅力をもっているスノーピーク。この頑固なまでの経営スタイルが、国内外から支持を集め続ける秘密と言えるのではないでしょうか。