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救助を呼ぶにはどうすればいい?

救助 山では思わぬトラブルがつきものです。体力万全、準備万端でいどんでも、足を滑らせて転落や滑落したり道に迷ってルートを見失ったり。さらにはハチやムカデといった、虫に刺されてしまうこともあるでしょう。もしかしたら持病が悪化したり、高山病になってしまい身動きが取れなくなってしまうかもしれません。

こうした緊急事態のとき、当然救助してもらわなければならなくなるのですが、どうすれば救助を要請できるのかご存知でしょうか。山では119番にかければ救助が来る、というわけにはいかないようです。

基本は自力下山です

山でトラブルにあったとき、どんな状態でも救助を要請するのかというとそうではありません。基本的には救急車を呼ぶときと同じで、身動きが取れず、自力で下山することが難しいと判断した場合のみとなります。

例えばグループのひとりが何かしらの理由で身動きが取れなくなったとしても、何とかほかのメンバーの補助があれば下山ができるのであれば自力で下山します。ただしいくら自力下山が基本とはいえ、無理は禁物。補助しながらだと日没までに下山できるかわからない、険しいルートで、誰かを補助しながらだとケガをするおそれがある。こうした場合は無理をせず、救助を要請するのが無難です。まずはトラブルに対して応急的な対処、ケガならば応急手当、持病の悪化なら持参している薬を飲ませるなどしてから様子を観察し、どうするか判断しましょう。

救助要請をするには?

救助を要請する場合、携帯電話が通じるなら110番にかけます。こうした緊急事態に電話がかけられるよう、電波の弱い山のなかでは緊急時以外携帯電話は電源をオフにしておくのがおすすめです。オンにしたままだと電波を探し続けるためバッテリーを無駄に消費してしまいます。

そして携帯電話が通じない場合は、グループならリーダーはその場に待機しその次ぐらいに経験のある人を含む、複数人で近くの山小屋などへ救助を要請にむかいましょう。二次遭難したときのことを考えての対処ですので、最低でも2人で行くこと。ただしグループが3人だったりし、山小屋までグループの誰かが行くのが困難なときは別の登山者やグループに連絡をお願いしてください。ルートから外れていなければ、誰かしら通りかかるはずです。

そして山小屋で救助を要請するときは口頭よりも、書面で伝えた方がその後の連絡がスムーズにいきます。やはり人間ですからトラブルのときでも冷静かつ簡潔に、わかりやすく事情を説明するのは難しいもの。あらかじめグループの人数、待機している場所やケガ人、病人の容体などを書面にしておけば伝え漏れもなく安心です。ちなみに山岳会などに所属している場合、その団体独自で「救助要請依頼書及び伝令書」というフォーマットがあることもあります。登山をするときはこれを持参し、トラブルの際に書いて持っていけばパニックになりうまく事情を説明できなくてもしっかり状況を伝えることができるでしょう。

無事救助依頼ができれば、その後は伝えておいた場所で救助がくるまで待機し、救助隊の指示に従ってください。日没までの時間やルートによっては、ケガ人や病人だけ救助し、ほかのメンバーは自力下山を指示されることもあります。あくまで緊急的に救助が必要な人を助けるのが目的なので、きちんと指示に従うようにしましょう。また救助隊の到着が遅いと感じても、無闇に動かないことも大切。きちんと救助を要請したのなら、かならず救助はきます。落ち着いて待ちましょう。

また最近は中高年の登山者を中心に、「疲れた」とか「足がつった」といった自力でも下山できてしまうような理由で救助ヘリを要請する人が増えているそうです。決して救助隊はタクシー代わりではありませんし、山は自力下山が原則です。登山をすれば疲れたり、足がつってしまうこともあるでしょうが、緊急事態かどうかというと疑問ですよね。救助要請をするときにもぜひ大人としてのモラルをしっかり持って行ってください。