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幻覚への対処法~元・山岳部員の声

幻覚 長時間山を歩いていると、心も体も疲労していきます。高山は酸素も薄く、頭がフラフラすることもあり、登山中に幻覚を見てしまう人も少なくないようです。幻覚に振り回されて道を踏み外せば「死」の恐れもあるので、体力の管理には十分に注意したいところ。
以前、幻覚を見て恐ろしい体験をしたという30代男性の体験談を聞いてみましょう。

登山で気持ちをリフレッシュ! のはずが…

「当時、私はたくさんのストレスを抱え込んでいました。仕事もうまく行かず、人間関係もぎくしゃく。そのせいでED気味になって、付き合っていた彼女にもふられてしまいました。その時の私は、『それならバイアグラでも貰いに行こう』とさえ考えられない状態です。『これではいけない』そう思って、気分転換のために、久々に山に登ったんです。高校・大学と山岳部で活動したいたので、山のことは熟知しているし、体力もあるつもりでした。

しかし、約10年ぶりの登山は、思っていた以上に過酷なものでした。序盤こそスルスルと登ることができたのですが、5合目くらいまで来たところで、急に疲れが押し寄せてきたんです。おそらく社会生活を送る間に、ずいぶんと体力が低下していたのでしょう。

ところが、そのときはそんな事実に思いもいきません。『まあ何とかなるだろう』という安易な気持ちで、ゆっくりと登っていきました。これがダメだったのだと思います。そこから少しの間、記憶が飛んでいます。気が付くと暗い山道をフラフラと歩いていました。これはマズいぞ、と思って懐中電灯をつけると、そこかしこにいるはずのない生物が見えます。『幻覚』というものを経験したのは初めてで、思わず背中に冷たいものが走りました。

もう今日は歩いちゃダメだ、そう思って、緊急でシュラフに入り、朝まで眠ることにしました。おかげで何とか翌日には下山できましたが、あのときパニックになって山道を走り回っていたら…と思うと、怖くて仕方ありません。

ストレスが溜まっているとき、それに運動不足気味のときは、やっぱり山に入ってはいけないなと痛感しました。(34歳 配送業)」

山に慣れていたはずの元・山岳部員まで、危険な目に遭うこともあります。山を舐めてはいけない、ということです。もし登山中に幻覚が見えたれば、疲れのサイン。とにかくパニックにならず、目を閉じて精神を休めること…この対処法をよく覚えておきましょう。