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中高年ならではの、遭難しないための心得

中高年ならではの、遭難しないための心得 登山は体力以外にも、精神力や観察力、さらには経験や技術など様々な要素が必要なスポーツです。若く、体力があって疲れ知らずなだけでもダメですし、逆に知識や技術、経験があっても体力がなければ登頂は難しいでしょう。

両方をしっかり持っていたいものですが、どうしても年齢を重ねると体力面でおとろえが出てきてしまいます。とくに若いうちから登山をしている人は認めたくないという気持ちから目を背けがちですが、確実に体は衰えているのです。そのため遭難しないための心得も、若い世代の人たちとは少し違います。

1年前の自分は忘れること

中高年であれば、よほどしっかりとトレーニングなどをしていなければ年々体力はおとろえていっています。それだけでなく心肺機能や足腰も、少しずつ弱っていっているのです。もちろん登山をしていない人と比べれば、その下降は緩やかではありますが老いは着実にあなたの体にも出てきています。

そのため、1年前に簡単に登頂できた山だからといっても油断しないこと。1年前はもちろん、5年、10年前のことはもはや参考程度の情報にしかなりません。そのときとは全く別人が登山をすると思っても、過小評価し過ぎとはならないでしょう。そのくらい自分を含む、グループ全体の能力を過小評価したうえで登山計画を立てるのがおすすめです。そうすれば多少物足りなさを感じることはあるでしょうが、遭難のリスクは回避できます。

お金で買える安心には、ケチらない

若いときなら日帰りの弾丸登山ツアーでも、若さと体力で乗り切れたはずです。しかし中高年ともなると、やはりそれは厳しくなってしまいますね。そのためお金を出せば解決するようなことには、ケチらないことも遭難しないためには大事。山へ行くための移動手段も鈍行よりも快適かつ早く到着できる特急で。若いときなら日帰りだった登山日程も、念のため1泊するなど、登山以外の面でも体力を無駄にしない工夫をしてください。

また性能のいい装備も、お金を惜しまないこと。濡れても体温が奪われず、動きやすい登山ウェアや軽い防水透湿性雨具など、少々高級でも性能のよさを重視するのがおすすめです。とくに防水性、保温性はとても大事。体温を奪われるということは、体力を根こそぎ奪われるのと同じことです。若いときほど本来ある体力が少ないので、疲労などから身動きが取れなくなってしまいやすくなります。また低体温症の危険も高まりますね。若いときとは違う、ということを常に念頭に置いて装備も整えるのがおすすめです。

こうしたお金で解決する問題に対し、ケチらない姿勢はほかのシーンでもいかされます。例えば男性としての尊厳を奪いかねないED。ED治療薬であるバイアグラなどは確かに安くはない薬です。しかし高いからといって変にお金を惜しみ、いつまでも治療をしないままでいると余計に深く悩んだり、自信を失って異性関係に臆病になったりといいことなし。逆に多少無理をしてでも早めに治療に取り組めば、無意味悩むこともなく、充実した毎日が送れます。お金をかけるべきところにはしっかりかける。中高年にはこの姿勢はとても大事なのです。

健康診断、定期検診はしっかりと受ける

登山中のトラブルとして起こりやすいのが、持病の悪化によって身動きが取れなくなること。実際遭難の原因として、3番目ぐらいに多いんだそうです。とくに酸素が薄くなる、高山へ登山する場合は要注意。高血圧などの持病を持っていると高山病を起こしやすく、最終的には一歩も動けなくなってしまう可能性があります。また運動量も多く、心臓への負担も大きくなることから心臓に持病を持っている人も要注意です。

こうした持病を持っている人は、登山をするしないに関係なく、しっかりと定期検診を受け、つねに自分の体の状態を正しく把握しておきましょう。登山前には念のため受診し、耐えられる状態にあるかどうかを診察してもらっておくのも忘れないようにしてください。また事前の診察でOKをもらっていても、当日少しでも体調が悪いと感じたら断念する決断力も必要です。もちろん持病がなく、健康の人も健康診断を定期的に受けて体調管理を徹底しましょう。

持病など、体調管理に関することはとくに中高年は気を付けなければなりません。年齢を重ねれば体の様々なところに不調出てくるのは、ある程度仕方のないことです。ただ持病を持っていたりしても、きちんと管理していれば登山を楽しむことができます。無理をすることが、何よりも危険なのです。