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もしものための遭難対処法

遭難対処法 登山と遭難は、切っても切れない関係です。どんなに万全の装備と対策、そして予防策を講じていても、遭難しないとは言い切れません。装備や対策を行うことで遭難する確率は限りなく低くすることはできますが、ゼロにはできないのです。

そこでもしもあなたが遭難してしまったとき、これだけおぼえておいてほしいポイントを紹介します。

もしも遭難してしまったときの心得

・冷静になる
遭難してしまったと気付いたとき、いちばん難しく重要なのがパニック状態にならないことです。とはいえ、誰もがまさか自分が遭難するとは思ってもいません。しかも遭難といえば、命にかかわる事態。パニックにならない方が難しいともいえるでしょう。

ですがパニックになり、無謀な行動をすることは生還できる可能性をどんどん低くしてしまいます。グループ行動をしているなら、仲間の命さえも危険にさらすことになるのです。もし自分がパニックになっていると自覚したならば、まずは今やろうとしていること、やっていることを中止してください。また仲間がパニック状態だと感じた場合も同じように一時的に行動を中止して冷静になれるよう時間をとること。自分たちの置かれた状況やどう行動すべきかを、冷静になって考えましょう。

・体力温存を第一に
遭難をしたときにいちばん怖いのが、救助が来るまでに体力が尽きてしまうこと。とくに滑落や転落などによってケガを負っている場合は普段よりも体力の消耗が激しいため、無闇に動き回るのは危険です。その場を動かず、体力を温存し救助を待つことを優先しましょう。

・無闇に下らない
こちらも体力温存につながることではありますが、道に迷ってしまいルートを見失って遭難してしまったとき、とにかく下山しようと山を下ってしまうことが多いそうです。ルートがわかっていなくとも、とにかく下ればどこかしら平地に出るだろうという安易な考えから行動をする人も多いようですが、実はとても危険。

山は基本、下ると沢に降りてしまう可能性が高く、その先には大抵滝が存在しています。そのことを知らず、沢に沿って下って行ってしまうと脱出不可能な地点にたどり着いてしまうことに。また運よく沢に出なかったとしても、山のすそ野はとても広大で思っている以上に脱出は難しいものです。危機的状況に陥り、本能的に下りたくなってしまう気持ちをぐっとこらえ、まずはルートを見失った地点まで戻ることを優先しましょう。もし戻れない場合は無闇に動かず、体力を温存するようにしてください。

グループで遭難してしまったときは、ばらけないこと

中高年だけでなく、登山を楽しむ人の多くは何人かのグループで登ることが圧倒的に多いですね。遭難も、グループ丸ごとということが多いはずです。

もしグループで遭難してしまったときは、ばらけないことが原則。基本的に全員まとまって動かず、救助を待つようにしましょう。ただグループのなかで行動不能になってしまった人がいて、救助を待っているだけでは時間が足りないというときは二手に分かれる選択肢もありです。例えば行動不能になった人にリーダーが付き添いビバークし、残りのメンバーが下山し救助を呼ぶ、という方法。冬山など、1分1秒で生死が左右される状況のときは採用されることが多いですね。こうした状況の判断は、全てグループのリーダーにかかっています。そのためグループで登山するときは、必ずひとりは経験豊富で緊急時でも冷静でいられるような人と一緒に登るようにしましょう。

遭難は、どんなに低い山でも起こり得ます。遭難なんて絶対しない、とは登山をする以上言い切れないのです。ありえない、関係ないではなく、登山を趣味とするならばぜひこうしたもしものときの対処法も知っておいてください。