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夏山で気を付けたいかくれ脱水&熱中症

熱中症 登山で気を付けなければならないポイントとしてつい目が行きがちなのは、やはり防寒。ですが夏山に登るなら防寒以上に熱中症対策をしなければなりません。とくに気を付けたいのが、「かくれ脱水」です。

かくれ脱水とは熱中症など、本格的な脱水症状はまだ起こしていないものの、体内の水分がかなり少なくなっている状態のこと。そのまま放置していると熱中症や脱水症状を起こしてしまうだけでなく、思わぬ山岳事故の原因になることもあるんだそうです。

登山はかくれ脱水になりやすい

熱中症の前段階であるかくれ脱水症状は、登山をしていると誰しもが多かれ少なかれなっていると専門家の間では言われています。その理由は登山自体が運動量が多いので多くの汗をかくうえ、呼吸も荒くなるため呼気から失われる水分量が増えるため。それだけでなく登山では気軽にトイレに行けないこともあり、多くの人が水分の摂取を控えてしまいます。そのため摂取する水分よりも失われる水分が多くなってしまい、かくれ脱水になってしまっているのだとか。

また登山では水分以外の装備が多く、少しでも荷物を軽くするため水分を多く持っていかない人が多いこともかくれ脱水になりやすい原因なのだそうです。確かに夏山に入る場合でも雨具や防寒具、ビバーク用のツェルトなど結構な量になりますね。しかも高所で涼しいというイメージが強いこともあり、少ない量しか持っていかない人が多いんだそうです。

そしてかくれ脱水の厄介なところは、自覚症状がほとんどないこと。とくに登山のようなハードな運動をしているとただの疲れと勘違いしてしまい、兆候があらわれても見逃してしまいやすいんだそうです。

かくれ脱水の兆候と予防法

かくれ脱水の兆候でいちばん多いのは、体のだるさ。体が重く、今までのペースで歩けなくなってきたら要注意です。グループで登っているのなら、ひとりだけ遅れてしまっている人がいたら気をつけてあげてください。ほかにも頻繁に足がつる、イライラする、食欲がないといったものも兆候としてあげられます。つい登山の疲れによるもの、と勘違いしやすい症状ばかりなので気を付けるようにしましょう。

そしてこうした兆候が出たらすぐに水分補給を行いましょう。その際は経口補水液やスポーツドリンクのような、吸収率の高い飲み物をとるのがベストです。まだ本格的な脱水症状の手前の段階なので、水分補給さえきちんとすればそこまで心配するほどではありません。ただ普段の水分補給用と、緊急時用で2種類水分を持っていくのは重量的にきついものがありますね。そのときはミネラルウォーターとパウダー状のスポーツドリンクを持っていき、必要なときだけパウダーを水に溶かして飲むようにすると荷物が重たくなりません。

水分を多めに持っていくのは、登山ではなかなかキツいかもしれません。しかしかくれ脱水をそのまま放置し、万が一熱中症や脱水症状を起こしてしまった場合、登山中だと命に関わります。場所柄、すぐに多くの水を用意できないうえ、体を冷やすためのものもあまりありませんね。さらに救急車を呼ぼうにも、まずは下山しなければならないため病院につくまで相当な時間がかかります。熱中症には迅速な対応が不可欠となるため、登山中に発症するのはかなり危険。そのため予防することが重要なのです。

ここ最近の異常気象による猛暑の影響もあり、熱中症は比較的身近なものとなりました。対策法もテレビなどでよく取り上げられているため、どのようにすれば予防できるかはご存知でしょう。ただ山という特別な環境では、普段以上に気をつかわなければなりません。とくに中高年は喉がかわいた、と感じたときには脱水症状になりかけているともいわれています。小まめな水分補給をぜひ心がけてください。